10月に仕事で『ヘンゼルとグレーテル』の序曲をやるので、久々にCDを引っ張り出してきたところ、
ケース内の緩衝材スポンジが溶けて、CDまで浸食されてしまいました・・・ 当然音も壊れてしまいました・・
こんなこと、あるんですね。
(すぐには買えないけど)廃盤になって、もう手に入らないと悲しいなと思い調べてみると、
なんと!ショルティの記念再版とやらでつい先週(2012年9月19日)に発売だって・・・
こんなこと、あるんですね。
この『ヘングレ』序曲は、たぶん私が幼稚園か小学校の頃に父が買ったクラシック名曲集の中に入っていました。
出だしのホルンの和音がとにかく好きで、何度も何度も聴いていました。 ビクターのステレオで。
余談ですが、当時エンゲルベルト・フンパーディングって、軽音楽の世界に同姓同名の人がいて幼かった私の頭は疑問符で埋め尽くされておりました。
大人になってから、序曲だけでなく全曲が聴きたくて、弾きたくていろいろ手を尽くしたけれどご縁がなく、
1979年にやっと手に入れたCDがこれです。
序曲だけは20年ほど前にパート譜を手に入れ、スコア譜もわりと最近手に入れました。
全曲飽きるほど聴いて、口三味線で唄えちゃうのはこれと『メサイア』
ところで、このお話はとてもノウテンキなお話になっています。
もととなる『おかしの家』は、貧乏な木こりの夫婦が口減らしのために子供を森に捨てに行くお話ですが、
こちらは家族みんな仲良し。
でも、お金が無くて気持ちが荒んでいたお母さんが、八つ当たりでこども達を森へ苺摘みに追い立てた。
そこへ、お土産を沢山持ってご機嫌なお父さんが市場から帰ってくる。
市場に持っていった箒が跳ぶように売れたから食べ物をいっぱい買ってきたぞ~。 こども達はどこだ?
いたずらばかりして役立たずだから森にお使いにやりましたよ。
『なんだって!!? 森には恐ろしい魔女が住んでいるんだぞ!』 『何ですって?どうしましょう!』
ね?ノウテンキでしょ? 長年住んでる家の傍の森に人食い魔女が居ることを今初めて知るなんて・・・
お話にはムリがあるけれど、これはすばらしい作品です。
特に、この版は大好き。
ショルティの指揮、ウィーンフィルの演奏、 ヘンゼルもグレーテルもお父さんもお母さんもすばらしい。
魔法で動けなくなっていたおかしのこども達はウィーン少年合唱団のこども達
途中にはヤマハ音楽教室の「ドレミファソーラファミ・レ・ド」が出てきたり、むか~しみんなの歌に使われていた『あっち向いてトントントン、その手をパンパンパン・・・』や、有名な夕べの祈りのメロディが何度も出てきます。
どこかで目にしたら沢山の人に手に取ってみてほしい。
私もおそらく数日中にAmazonを開いて「ぽちっ」とやっちゃうに違いない。
明日もさらいます。 10月末までに暗譜したいくらいの気分です。
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